2009年12月01日

感動を呼ぶものづくり道場

そう言う名前の催しに参加してきました。静岡県主催です。

午前中は、静岡油化工業という会社の工場見学。今まで知りませんでしたが
何とこの会社、いつものジョギングコースに位置していたのでした。広野公園の
丁度東側ですね。いつも煙突から水蒸気が出ており、何をしているのかなあと
見ていたのですが、日本でも屈指のゼロエミッション工場。

豆腐のおからからバイオエタノールを精製、その絞りかすは肥料にして
ゴミは出さない。さらに、過程や自治体から出る天ぷら油、この廃油を集めて
バイオディーゼル(BDF)を精製、同時に出た重油(だったかな?)を利用することで
上述のおからの乾燥をします。何とも無駄のない素晴らしい仕組み。BDFの生産量は
京都市に次いで二番目ですが民間では堂々の一位です。更にはサツマイモを委託生産
しており、芋焼酎を委託生産、絞りかすからバイオエタノールを精製することで、事業の
多角化も行っております。この焼酎の名前がしゃれています。磯五郎!何と社長さんの
お名前なんですね。フルーティで芋くさくない味わいだそうです。応援する意味でも
購入してみよう。

午後の部は場所を移して、清見寺へ。

初めて足を踏み入れましたが、1300年もの歴史を持ち徳川家康公が幼少の頃に
面倒を見た和尚さんがここの出の方だとか。味わい深い庭園もあり下手な京都の
お寺を見るよりも勝ちがありそうな感じでした。ただ、ここも財政難。あちこちの
伊丹は何ともしがたいとの住職のお話でした。

さて、開会式は川勝平太知事の登場です。忙しい仲を裂いて登場されるあたりは
静岡県の気合いの入り具合を反映しているのでしょうか。ほんの10分ほどでしたが
さすが大学教授だけあって、話はうまい。そして情熱も伝わってきました。これからの
静岡県をぐいぐい引っ張ってくれることに期待しましょう。

最初に東京大学の元教授のお話。地元には隠れた財産が眠っているというお話です。
50人近い参加者がおそらく殆ど静岡の人ですが、視点を変えることで静岡の宝を
見事探し出せるでしょうか。毎回思うのですが、本当に危機感を持っていれば地元に
眠っている宝はいくらでも探せると思うのです。

急深の駿河湾は豊富な魚介類でも知られていますが、釣りで100メートル以上も釣り糸を
垂らすなんて関東では味わえません。今回訪問した清見寺も歴史的な建造物としての価値は
とても大きいです。逆に、静岡市内に点在するおでん屋さん、これも県外の人にはとても
珍しくて、おでんガイドなるものを作って食べ歩きさせても面白いかも。街から20分も車で
走ればアマゴやイワナが泳ぐきれいな川。これらをコンパクトに全てまとめて提供できる
自治体はなかなか見当たらないと思います。

お話で分かりやすかったのは、靴メーカーの担当営業がアフリカの大地に行き、一人は
「ここは貧しいから靴は売れない」、もう一人は「誰も靴を履いてない。みな裸足だ、大きな
市場が存在している!」。要するに物の見方次第で、どのようにでも取れるんですよね。
あとは、どのような顧客層にどういう製品という位置付けで売り込むか・・・。田舎の人に
田舎の商材は売れません。異質なものだからこそ受け入れられるんですよね。

あとは、静岡油化工業さんと鹿児島県の日本有機株式会社さんの事例紹介。その後
懇親会では、日本有機さんのサツマイモ麺、静岡の野菜、静岡のワインなどが試食でき
名刺交換などをして18時過ぎにはお開きとなりました。

川根や沼津でお茶を生産している農家の方、いつもお世話になっている伊太利亭の
圷(あくつ)さん、主催者である静岡県の方々とお話ししての充実した1日でした。

大学教授のセッションでは、一発目に質問をしましたが、毎回狙っているのは
きちんとした回答ではなく(もちろん回答が得られればそれに越したことはないですが)
その後に「お、あいつ面白そうな奴」と近づいてきて名刺交換するのを狙ってのことです。

どんなイベントでも大抵質問で挙手していますが、静岡の人はおとなしいせいか、
なかなか質問が出ないので、競争率が低くてやりやすいです^^)



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Posted by ダイスマン at 20:00│Comments(0)起業
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